虚無感は心がSOSを出している証拠

虚無感とは、感情が空っぽになった状態を指します。例えば自分自身に価値が見出せなかったり、生きる意味が分からなくなるのです。忙しい日々が続いて、ふとした瞬間に虚無感に襲われるのは誰にでもあります。しかし、仕事中や勉強中など何かしている最中にも虚無感に襲われたり、四六時中自問自答しているのなら要注意です。感情が空っぽになったといっても、心がダメージを受けていないわけではありません。むしろダメージを与え続けてしまったことで、心は麻痺しているのです。

虚無感が長続きすると、ネガティブなことばかり考えるようになります。そうすると虚無感はさらに加速し、なかなか抜け出せなくなるのです。悪循環に陥らないためにも、早急な受診が必要となります。

誰かに頼る勇気が必要

虚無感に襲われた時、自分では異常だと感じにくくなります。自分を責め続けることが癖になり、それが当たり前だと考えるようになるのです。そうなると、自ら心療内科に行く機会が失われてしまいます。大切なのは、異常な自分に気付くことです。感情が空っぽで、ネガティブな思考が止まらないのは普通ではありません。自らの首を絞めているようなものです。少しでも違和感を持ったのなら、心療内科を受診するきっかけだと考えましょう。

もしも1人で行きにくい場合は、周囲の人に頼ってください。受診の際に付添人がいると、本人が話せなくても状況を伝えてもらえるため診療もスムーズに行えます。また周囲の人は、本人が異常に気付いていない場合に声を掛けてください。